光の質の追求 - CRIを超えて
2024 年 1 月以来、日亜化学工業は「光源の歴史 - 演色評価数 (CRI)」に関する 3 つのブログ投稿を紹介してきましたが、このブログはこの 4 番目の投稿でシリーズを終了します。光源の世界では、光束や効率が優先される傾向にありますが、日亜化学工業は、CRIが光束や発光効率と同じくらい重要であることを伝えるよう努めてきました。蛍光灯の時代から半世紀以上にわたり「光」に携わってきた日亜化学工業の理念の一端をご理解いただければ幸いです。
ここ3回にわたって日亜化学工業は「CRI」に焦点を当ててきましたが、前回の記事の最後にも述べたように、日亜化学工業が目指しているのは「光を通じて人々の暮らしを豊かにすること」です。そのために日亜化学は「光の質」を追求します。この追求において、CRI は確かに非常に重要です。それに加えて、CCT とスペクトルも大きな影響を与えます。最終回となる今回は、日亜化学工業が「光の質」を追求する最新の取り組みの一例として、人口の約3割を占める高齢者向けに開発した「クリアホワイトカラーLED」を紹介します。
年齢を重ねると、人は徐々に物事が黄色っぽくなってきたと感じ始めます。これは人間の目の水晶体が加齢とともに黄ばむことが原因で、新聞や雑誌、本が読みにくくなる原因でもあります。一方で、医療の進歩により平均寿命が延びるにつれ、加齢に伴う不便を抱えながら生活する時間がますます長くなってきています。さらに、年齢が上がるにつれて、屋外で活動的に過ごす時間が減少し、屋内で過ごす時間が増加するため、この問題を無視するのはますます難しくなります。クリアホワイトカラーLEDは、その時間をより快適にする照明ソリューションとして開発されました。
クリアホワイトカラーLEDがレンズの黄ばみによる色の見えにくさを補い、鮮明で正確な色を実現します。技術的には、標準の白色光から黄色の発光成分を低減した光です。従来の技術でこのようなスペクトル調整を行うと、光束が20%以上低下し、物体が見えにくくなってしまいます。クリアホワイトカラー LED は、最初のブログ投稿で紹介された日亜化学工業の H6 シリーズ テクノロジーに組み込まれており、光束の低下を約 5% に抑えながら、CCT 範囲が 6500K から 7800K に増加し、CRI が Ra80 から Ra90 に改善されます。 。実際、光束が 5% 低いにもかかわらず、ほぼすべての高齢者が、明白な白さ、優れたコントラスト、高い演色性を備えたクリア ホワイト カラー LED は、標準の白色光よりもかなり明るく感じると報告しています。日亜化学工業は、屋内で多くの時間を過ごす高齢者に、周囲の世界をより明るく感じてもらい、食べ物がカラフルに見えることで食事の喜びを感じていただき、新聞や雑誌、本が読みやすくなることで知的な喜びを感じていただけることを目指しています。 。クリアホワイトカラーLEDは、これまでにない光の新たな側面を実現する画期的な製品で、高齢者の快適でいきいきとした暮らしをサポートします。
クリアホワイトカラー LED は一例にすぎません。確かに光源の世界では光束が光を評価する重要な要素ですが、日亜化学工業は光の質は光束だけで決まるものではないと考えています。真に高品質の光を構成するには、CRI、CCT、スペクトルなどの要素が意図された目的と一致している必要があります。この理念のもと、日亜化学工業は日々新しい照明ソリューションの開発に取り組んでいます。
日亜化学工業はLEDのトップメーカーとして、「光」を通じて人々の暮らしを豊かにすることに挑戦し続けます。