自動車内装用新RGBチップLEDにより混色による色の変化を最小限に抑える
キャビンの機能/ステータスインジケーターやアクセント照明の正確な色の表現に貢献
ロームがRGBチップを開発 導かれた, SMLVN6RGBFUは、インストルメントクラスターの機能およびステータスインジケーター、CID(センターインフォメーションディスプレイ)、足元やドアハンドルのアクセント照明など、自動車の内装に最適です。
近年、自動車の電子化・高度化に伴い、自動速度制御や車間距離・白線検知などの運転支援機能が搭載されています。このため、インパネやメータークラスターなどの動作状態を多彩な色で表現できるRGBチップLEDの需要が高まっています。また、RGBチップLEDを用いた装飾照明により、快適で高級感のある車室内空間を演出したいというニーズも高まっています。
そこでロームでは、独自のデバイス技術によりRGB素子の発光特性を精密に制御し、混色を改善することで色のばらつきをさらに抑制したRGBチップLEDを開発しました。
一般に、指定した色で発光するRGBチップLEDを開発するには、搭載されている赤、緑、青(RGB)素子の波長と輝度を個別に正確に制御し、混色能力を高める方法が必要です。ロームの強みである素子製造段階からの垂直一貫生産体制により、一般的な製品に比べて素子の色ばらつきを最小限に抑えます。同時に、独自の素子混色制御技術により、発生しやすい混色による色ばらつきを低減します。ロームでは、色度シミュレーションシステムにより、自動車内装に求められる正確な色表現を実現します。
ロームは今後も、品質第一のアプローチで自動車照明に最適化された業界トップクラスの製品を開発することで、車内の快適性と安全性の向上に貢献していきます。
色度シミュレーションシステム
SMLVN6RGBFU は、色度ランクごとに調整係数を設定し、目的の色に近づけるキャリブレーションをサポートします。この新しいRGBチップLEDと高精度な色度シミュレーションにより、正確なカラーマッチングが可能になります。
製品ラインナップ
IFP条件:パルス幅≦1ms、デューティ≦1/20
応用例
◇機能・状態表示用インジケーター:インストルメントクラスター、CID、カーオーディオ/ナビゲーション、ヒーターコントロール等
◇自動車のアンビエント照明:足元、ルーフ、ハンドル、カップホルダーなど。
ネット販売のご案内
販売開始日: 2023年6月
販売代理店: DigiKey、MOUSER、および Farnell
LED は入手可能になり次第、他のオンライン販売代理店でも提供される予定です。
価格設定: .0/個(サンプル、税別)
用語
CID(センターインフォメーションディスプレイ)
通常、コックピットの中央に埋め込まれた大型の LCD で構成されます。近年ではカーナビゲーションや車載インフォテインメント(IVI)の表示だけでなく、エアコンなどの車両機能の制御にもその役割が広がっています。
指標
車両のさまざまな運行状況を通知する装置です。
RGBチップLED
光の三原色R(赤)、G(緑)、B(青)の要素を組み合わせることで、あらゆる色を表現できるLEDです。